放置山林を宅地などで利用する際に必要になる費用

「山林を購入したいけど、ライフラインを整備するのに必要な費用はいったいどのくらい掛かるんだろう?」「大まかな目安でいいので知りたい」「そうしないと資金計画が立てられない」

こんな感じで困っていませんか?まさに僕自身が山林フィールドを購入するときに感じていたことです。本記事は実体験や周囲の知見から、これから山林購入を検討するときに初期費用で必要になる事項をまとめています。参考にしてください。
(※実際の費用は、地域や業者によって大きく異なります。正確には必ず業者見積りを取るようにしてください)

目次

上水道と電気

暮らす上で必須のライフライン、水。山林には当然水道がありません。「水道って引き込みできるの?」「どれだけ費用が掛かるんだろう?」想像もつかないと思います。

上水道引き込みは道路本管から取り出し、敷地内から必要な場所まで引いてメーターをつけます。そして宅内配管といった分け方になります。

水道本管のある道路のどこから敷地内のどこまでもってくるか、業者さんごとの工事基準もあるので一概に言えませんが、大まかに200~300万円といったところでしょうか。

もう一つが電気。電気については電柱から建物までと宅内工事に分かれます。建物までは自己負担はあまりありませんので宅内工事が主になります。どれだけ配線するかによりますが、10~30万円といったところでしょうか。

下水処理

山林には下水道がないので合併浄化槽を設置します。合併浄化槽とは、水洗トイレからの汚水(し尿)や台所・風呂などからの排水(生活雑排水)を微生物の働きなどを利用して浄化し、きれいな水にして放流するための施設のことです。

川や側溝があればそこに流す方式、側溝がなければ地面に浸透させる方式といった選択肢になります。浄化槽から配管の長さによって金額は変動しますが、150~200万円といったイメージでしょう。

ちなみに僕たちのフィールドは環境保護の規制があり、高度処理タイプという通常より割高のものを設置しています。自治体によって補助金制度があるので確認してみてください。補助金は個人利用に限られるので事業用は対象外です。

木の伐採

山林には木があります。取り除かないとスペースができません。対象になる面積、伐採した後の処理方法(その場に置いたままにする、玉切りにする、撤去までする)、伐根作業のやり方(その場に置く、撤去する)などで変動します。

一つの目安として、100坪の土地でまとめて伐採すると100万円弱かかると思った方がいいです。伐根したものを処分するのか端っこの方へ置いておくのか、伐採した木を玉切りにするかしないかなどによって変動します。

土地の造成

建物を建てるスペースの伐採が終わったら、次に整地作業です。山林はほぼ斜面になっています。平坦地をつくっていく必要があります。

また、土のままでいい場所、駐車場や坂道など土のままではスリップして支障が出る場所などいろいろなケースが想定されます。

整地にはバックホーなどの重機を入れての作業になります。業者さんに依頼するか、自分でやるかです。僕たちは水道工事に合わせ業者さんにやってもらったエリアと自分で重機を使って作業したエリアに分かれます。

水道工事の一環でやってもらったので、その部分だけの費用はわかりませんが、整地から造成というレベルになるとそれなりの費用が掛かるでしょう。

整地の際出た土砂を持ち帰ってもらうのか、現地に置いていってもらうのかなどでも費用は変わります。

近隣にある土地は道路には接しているけど、少し高台になっている場所でした。この場合は、壁を壊して廃棄したり、高低差を整備したりがあるので、どんな重機を使うかですが、それなりの金額が必要になるでしょう。

ごみ出し

費用ではありませんが、生活していく上で必須という事項で追記します。近隣には通常ごみ収集車が通っていないので、自分で処理場へ持ち込みになります。

持ち込み費用が決まっているので、その都度支払いをすることになります。生ものはコンポスト処理する方法もあるでしょう。コンポストとは、生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を微生物の働きを活用して発酵・分解させ堆肥を作ることを言います。

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この記事を書いた人

森と都会の二拠点生活を経て移住。信州小諸で完成のないフロンティア、森の暮らしづくりに明け暮れる。森と○○を足し算して新しいコトを生み出す実験をたのしむ毎日を送る。

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