チェンソー製材にチャレンジできる準備

とりあえず、今ある倉庫を移設しないといけません。そのためには中にあるものをいったん避難する場所が必要です。大事なものもあるので、ちゃんと扉がついたもの。今後のことを考えると道具倉庫がいいです。

合わせて、本格的に小屋づくりへ入れるよう、テント拠点からの脱出も考えていかないといけません。当面のつなぎとして雨風しのげる建屋が必要。そのためにも道具小屋が急務です。

目次

チェンソー製材に行き当たるまで

材料は今フィールドにある木を使いたいという思いがあります。

もちろんホームセンターで材を買ってきてつくる方法もあります。手っ取り早いですが、お金が掛かります。最近はウッドショックの影響もあって金額が高騰しています。

もう一つ。それは今このフィールドにある木を有効活用できないかということ。世の中では伐採した木を産業廃棄物で処分したりするそうで、こんなもったいない話はありません。何より木がかわいそう。

ホームセンターの材では味気ないです。せっかく山林を手に入れて自由にやれるのに、そこでまた材料を買ってくるなんて・・・何とかやってみたい。そこでチェンソー製材に行き当たりました。

フィールド内で木を循環させたい

これまでこの地で生きてきた木。おそらく50年選手もいるはず。そんな木を自分の都合で伐っているわけです。ちゃんと使ってあげないとバチがあたります。

捨てるところなく、できるだけ全て利用したい。

自分の土地にあるアカマツを使って、必要なものを全部つくる。できるだけ人工物や市販のものは使わない。そんな循環が実現できたら勝るものはありません。何とかやれる方法の模索に入りました。

横挽きと縦挽き

いつも行く近所のスチールショップできくと、「今お持ちの機種で縦挽きは難しいですねー」「えっ?そうなんですか?」ショックでした。チェーンソー自体、排気量の大きいものを購入するしかないのか?何か良い方法はないものか?

「チェーンソー 丸太 縦挽き」「丸太 半分にきる」「製材用チェーンソー」いろいろなキーワードで検索します。

親切なYouTube先生たち

YouTubeではいろんな先生が出てきます。20年以上近く前に脱サラして、テントも自作して開拓作業してきた上級者のブログ。勉強にはなりますが、ここまで極める気もありません。

ソーチェーンの目立ては通常30度ですが、これを10度にした方がいいという先生も。オレゴンには縦挽き専用のソーチェーンもあります。どっちがいいだろう?

ということ以前に、排気量が大きくないとエンジンが壊れてしまうという問題。本体を買わないとだめなの?

このチェ-ンソーはハクスバーナの346XPという46ccです。ホームセンター仕様ではありませんが、特別なものではありません。縦切りは堅いので、せめて40cc以上を使ったほうがいいかと思います。

30ccでも切れないことはありませんが、時間がかかります。10cm径くらいなら可能かも知れませんが、太く長い丸太にはパワーがないとコントロールも難しくなります。MS200という35ccで切ったこともありますが、時間がかかるので疲れます。20cm径でも50cm程度の長さなら頑張れば可能でしょうね。

玉切りでも20cm径くらいならそれなりに切れますが、大量になるとパワーの大きいほうが楽ですね。ボクの縦切りの場合は、20cm径なら46cc。25cm径以上なら57ccや62ccを使っています。ご参考までに

ログビルダーのYouTube先生から具体的なコメントをいただきました。

やはり大きな排気量が要るみたいです。価格を調べるとゆうに10万円を超えてきます。う~~ん、どうしたものか・・・。

拝見した山だとスモールログミルでも足りそうですが、アラスカンソーミルでバーの両端を押さえて作業できたほうが体が楽だと思います。きっと頻度が高くなりそうですし、広葉樹は硬いですから、チェンソーのパワーもほしいところです。きっとあれもこれもお造りになり始めるはずですから、スモールログミルよりも精度を楽に出せるアラスカンソーミルのほうが良いかもしれないです

30CCでは少しパワーが足りないかも知れません。山を拓く作業では、直径20センチの広葉樹を伐倒するにも苦労なさるかと思います。マシンは50CCクラスでバーは20インチくらいあると、数多い伐倒・製材・薪にする玉切りなどの作業の楽さと速度が格段に違います。

機械は重くなり、費用も掛かりますが、その分作業速度が速くなり、時間も体も節約でき、自力はそもそもタダですが無理に時給換算すれば(私はそうしています・・・)あっという間に元が取れる、というトレードオフ?です。

あと、30CCでがんばるとたぶんチェンソーが壊れるか長持ちしないと思われます。パワーで押し切れないので伐倒時にバーが挟まるなども起こり、その際にチェンソー無理なくレスキューするためにも50CCが1台あると安心です。

50CCになると急にお値段が張るので、40CC強クラスで薄刃をつけて楽にのんびりやる方向もいいかもしれません。30CCは伐倒後の枝落としに必ず役に立つので壊すわけにはいきませんし・・・

キャンプ場を自分でつくって35年のオーナーさんからの超詳しいアドバイス。まさに、なるほど・・・ミルと呼ばれる器具も必要になりそうです。

それにしても、みなさん本当に親切です。YouTubeでちょっとコメントしただけなのに。自然とともに生活している人にはこんな人が多いですね。

製材屋さんに頼むとしたら

ちなみに製材屋さんに持ち込んで伐ってもらったらいくらくらいなんだろう?検索してみました。1時間あたり18000円といった価格が出てきます。

どのくらい作業時間が掛かるかわかりませんが、仮に3時間やったら54000円。一度で終わるものでもないので、それ掛ける回数。丸太を積んで持ち込んで、伐ってもらう間は待って、また持ち帰るといった作業・・・

さらには日程調整してからになるから、自分の自由度は効かない。

そんなふうに考えると、大型チェンソー購入代金分は出てくるのかな?というイメージです。

以前埼玉の山手でやっていた焚き火の宿の倉庫や棚は、知り合いに紹介してもらった製材屋さんの廃材を無料でもらってきて作りました。

建材をそのつど買う、製材屋さんの知り合いをつくって廃材を集めてくるといった方法と時間コストでどちらがいいのか?悩みどころです。

それにしても、こうしてYouTubeを見たり、ブログを読んだりしていると、あっという間に半日過ぎてしまいます。もっと効率的に調べる方法があったらいいんですけど。

昔はネットなんてなかったら、時間をかける前に、買っちゃえ、やっちゃえということだったんでしょうね。便利になったのは良いことですが、反面余計に時間が掛かって迷ってしまう結果になります。

実店舗でヒアリング

ネットでそれなりに調べ尽くしました。もうこれくらいでとリアル店舗をまわりました。フィールド近隣にある2店舗とYouTube先生の知り合いのお店です。

近隣にあるそこそこ大型店では、年配の担当者が接客してくれました。「チェンソー製材がしたい」という意味が伝わらない感じです。「スチールとハスクバーナと新ダイワが3大メーカー。どこを買っても差はない」「アフターの修理部品のことを考えると海外製は高くつく」といった話でした。

近隣のもう1店はホームページでアットホーム感があったので行ってみました。「海外と日本製ではトルクが違う。途中で止まってしまうことがある」といった話。先のお店と違うことを言います。

たいした解説もなく、金額だけ提示する姿勢、ホームページに書いてあることとズレがあったので二の足を踏みました。

3店目はフィールドからはるかに離れています。ただ二拠点の自宅に戻る途中にあるので寄ってみました。用途を伝えるといろいろな話が出てきます。

「エンジンとしては60~70CCはほしい」「縦挽きするには縦挽専用のチェーン(リッピングチェーン)を使う」「薄刃を使うといい」「ガイドバーの長さをどうするか」「ガイドバーは1枚ものの方がいい」「スチールはカスタマイズしやすいのでニーズに合わせられる」

「チェンソーは押してはいけない。置いたらスーッと伐れていくもの」「伐れない刃でやるとエンジンが焼き付きを起こす」「切りくずを見れば刃の状態がわかる」「刃にヤニがつくと滑ってしまう」

これまで自分なりに経験してきたことをわかりやすく解説してもらいました。試行錯誤してきたことなので腑に落ちました。他2店と違って、チェンソー製材や縦挽きのことにも精通しています。

親切丁寧な説明、価格ではなく、ニーズに一番合ったものを勧めてくること、そして仕事への情熱に好感を持ちました。

スチールの241CM(132000円)、261CM(156000円)、362CMが候補(252000円)が候補になりました。

最終決定、筆おろし

後日、再度3店目のお店に行き、50CCの261CMに63センチのカスタマイズでつけてもらうモデルで最終決めました。その時の動画です。詳しい解説がためになります。

早速フィールドで倒木処理で使ってみました。重量感、パワーの違いを体感しました。今まで使っていたのがおもちゃに見えるくらい。でも今までのものは軽くて小回りが利くので、2台あれば鬼に金棒です。

まだまだ不慣れですが、これから使い込んで、目的のチェンソー製材にチャレンジしていきます。

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