森の中から考える新しい働き方|リモートワークとスローライフ

都市生活に疲れ、ストレスから解放されたいと感じていませんか?

本記事では、自然豊かな森の中でのリモートワークとスローライフの魅力や森の暮らしが心身に与えるポジティブな影響や、リモートワーク環境のメリットについて具体的に紹介します。

都会の喧騒を離れ、自然の中での新しい働き方を実践することで、どのように健康と生産性を向上させられるのか、実際の体験談や事例を交えながら解説します。

ぜひ、最後までお読みいただき、新しいライフスタイルのヒントを見つけてください。

目次

なぜ今、森の中でのリモートワーク

森のリモートワーク

現代社会では、テクノロジーの進化によりオンラインでのやりとりが一般的になりつつあります。

特に新型コロナ禍パンデミック以降、その傾向は加速し、企業がリモートワークの導入を進めるようになりました。

一方、都会生活は日々忙しく、時間に追われ、通勤電車や職場環境などに押し込められた日々で心が疲弊している人がたくさんいます。

そんな都会の騒音やストレスから解放されるために、自然豊かな環境でのリモートワークが注目されつつあります。

森の中での生活は、自然との調和を取り戻し、心身のリフレッシュを促すだけでなく、生産性と創造力の向上にも寄与します。

次に、都市生活がもたらすストレスとその影響について詳しくみていきましょう。

都市生活のストレスとその影響

都会生活がもたらすストレスの具体例

都会生活では、交通渋滞、騒音、過密なスケジュール、人間関係のトラブルなど、多くのストレス要因があります。

特に、仕事のプレッシャーや時間に追われる生活は、心身に大きな負担をかけます。

これらのストレスは、睡眠不足や食生活の乱れ、さらには慢性的な疲労感を引き起こし、健康に悪影響を与えることが少なくありません。

では、ストレスは心身にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

心身への影響とその症状

都市生活でのストレスは、身体的にも精神的にも多くの症状を引き起こします。

例えば、慢性的な頭痛や肩こり、消化不良、不眠症などの身体症状。

また、イライラ感や集中力の低下、うつ症状などの精神的な影響もあります。

これらの症状が続くと、仕事のパフォーマンスが低下し、さらにストレスが増加するという悪循環に陥っていきます。

筆者は2024年までの14年間にわたって、ミドル世代の働き方生き方支援を行う中で、こうした人たちをたくさん見てきました。

心が病んだ状態を続けると、どんどん負のループに入ってしまい抜け出せなくなります。もともと力がある人たちの心が折れてしまう。何とかしないといけません。

では、森の中でのリモートワークがこれらの問題をどのように解決するのか、そのメリットをみていきましょう。

森の中でのリモートワークのメリット

自然環境がもたらすリラクゼーション効果

森の中での生活は、都会の喧騒から解放され、静寂と自然の音に包まれることで、深いリラクゼーション効果をもたらします。

鳥のさえずり、風の音、木々のざわめきなど、自然界の音はストレスホルモンを減少させ、心を穏やかにします。

また、自然の美しい景色を見ることは、心の癒しとなり、日常のストレスを忘れさせてくれます。

リモートワークの合間に自然をたのしむことで、心身共にリフレッシュできます。

生産性アップと創造力の向上

自然環境は、リラックス効果だけでなく、仕事の生産性と創造力の向上にも大きく寄与します。

都市の喧騒から離れ、静かな環境で仕事をすることで、集中力が高まり、タスクの効率が上がります。

さらに、自然の中で過ごす時間は、創造的な思考を促進し、新しいアイデアや解決策を生み出すのに役立ちます。

実際に、多くのクリエイティブな職業の人々が自然環境でのリトリートを活用しています。

筆者も都会にいるときと、森にいるときの発想力の差は実感しています。

自然が人間の五感を開き、頭をやわらかくしてくれるのでしょう。その潜在能力は計り知れません。

健康面でのメリット「新鮮な空気、運動機会の増加」

森の中での生活は、健康面でも多くのメリットがあります。新鮮な空気を吸うことで、呼吸器系が改善され、体全体の酸素供給がスムーズになります。

また、森の中の生活をしていると自然に運動機会が増えます。斜面の上がり降り、雑草の運搬など日常生活そのものが運動の連続です。

わざわざお金と時間をかけてフィットネスジムに行かなくとも、自然にスクワット、ストレッチしている自分がいたりします。

さらに、散歩やハイキング、ガーデニングなどを取り入れると、趣味の範囲を広げながら、運動不足の解消や体力の向上を図ることができます。

これらの健康効果は、リモートワークを続ける上でも重要な要素です。

では次に自然体になれるライフスタイルについて考えてみましょう。

スローライフの実践

スローライフとは何か

スローライフとは、急速に進む現代社会において、生活のペースを緩め、ていねいに、質の高い時間を過ごすことを目指すライフスタイルです。

単なる時間の使い方ではなく、心地よいリズムで日々を送り、物質的な豊かさよりも精神的な充足を重視する考え方です。

スローライフの具体的な実践方法には、自然との調和、持続可能な生活、地域社会との関係を大切にすることなどがあります。

「どのようにスローライフを始めればいいの?」と疑問に思うかもしれません。

まずは日常の中で小さな変化を取り入れることから始めるのがコツです。

都市生活との対比

都市生活は効率やスピードが重視され、常に多忙でストレスフルな環境に晒されがちです。

時間に追われる中で心の余裕が失われやすく、物質的な快適さを求める一方で、精神的な豊かさを犠牲にしてしまいがちです。

一方、スローライフはその対極に位置し、ゆっくりとしたペースで生活をたのしむことを重視します。

心のゆとりを取り戻し、生活の質を向上させることができます。

両者の違いを理解すると、どちらの生活が自分に合っているのかを見極めやすくなるでしょう。

スローライフがもたらす心のゆとり

スローライフは心のゆとりをもたらし、精神的な健康を向上させます。

例えば、自然の中で過ごす時間を増やすことで、ストレスが軽減され、リラックス効果が得られます。

また、物事にじっくり取り組むことで、達成感や満足感が得られやすくなります。

「スローライフを取り入れると、具体的にどんな効果があるの」と思いますよね?

実際にスローライフを実践している体験談を後述しますので、参考にしてみてください。

森の暮らしをはじめる具体的なステップ

 森の中でリモートワークを始めるための準備

森の中でリモートワークを始めるためには、いくつかの準備が必要です。最終的にはそこで生活できる環境をつくっていきます。

  • 自分にとって理想的な森の環境を見つける
  • 快適に過ごすための住宅の設計や庭づくりをする
  • 水道、電気、インターネットなどのインフラを整える

大雑把に言うとこんな感じです。

また、必要な生活用品や仕事道具をリストアップし、事前に準備しておくことも必要です。

そんな、いきなり言われてもどうしたらいいの?という感じですよね。

一度に全てを実行しようとするのではなく、できるところから少しずつ始めていくのが得策。

まずは数日体験し、二拠点生活スタイルから入るのがベターでしょう。

二拠点生活のはじめ方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

コミュニケーションツールとテクノロジーの活用方法

森の中でリモートワークをしていくには、適切なコミュニケーションツールとテクノロジーの活用が不可欠です。

例えば、web会議システム、クラウドストレージ、プロジェクト管理ツールなどが挙げられます。

これらを効果的に活用することで、都市にいる同僚やクライアントとの円滑なコミュニケーションを維持できます。

森のリモートワーク

ちなみに筆者の場合は、光回線、ノートPC、スマホ、ZOOM接続機器、クラウドストレージ、SNSコミュニティツールで森のリモートワークを動かしています。

大げさな仕組みは要りません。テクノロジーの進化は、誰もが場所を選ばず働ける環境を簡単につくってくれました。

リモートワークというとIT系のものと思ってしまいがち、パソコンに向かっているだけが仕事ではありません。

なっちゃって大工になって事務所キャビンを建てたり、森の手入れで伐採作業したり。

こうしたリアルな森仕事もあって暮らしが成り立ちます。そう、森仕事も立派なリモートワークなのです。

では次に、森のスローライフ、リモートワークを実践するとどうなるのか?筆者に体験談と事例を紹介していきますね。

実際の体験談と日常の事例

森のスローライフ平均的な一日

最初に筆者のとある一日を紹介します。

朝4時すぎ、ロフトで目を覚ます。鳥の声を聞きながらスマホで寝床ワーク。

ひと段落して森のラジオ体操、森を眺めながらゆっくり朝ごはん。10時am頃まで森を見ながらPC作業。

外に出て森仕事スタート。木の伐採と整理。キャビンの建築。汗だくになりながら途中で水をがぶ飲み。

つどつどお気に入り風景を写真に残す。あっという間に日が暮れたら店じまい。

夜はBGMとともにお酒とごはん。8時pmうとうと就寝。

ざっくりこんな感じです。メリハリの効いた健康的な一日。都会にいた頃には想像もできなかった暮らし方です。

得られているもの

時計を見ない、時間の大切さを感じる

森の暮らしでは、ほぼ時計を見ることがありません。その日に身を任せて、朝から夕方を過ごす感じになるからです。

もちろん、誰かとの約束があるときは意識します。何もないときは時計が要らなくなるのです。

その日その日をゆったりじっくり構えて、森仕事をするひととき。

だからこそ、時間の大切さを再認識するようになったと思います。

シンプルに物事を考える習慣

何はさておきこれが一番です。日の出から日の入りまでの一日。その中でできることをやる。ややこしいことはできるだけ排除。今、何が大切なのかをシンプルに考える。

そんな姿勢、思考パターンが自然と身についてきています。これができるようになると、毎日であれこれ悩むことは減っていきます。

仕事の生産性がアップ

生産性とは、労働時間や原料費などの生産にかかったコスト(資源)に対して、どれだけの成果が得られたのかの指標と定義されています。

言い換えると、今いる環境の中でどれだけ成果が出せているかということですよね。

仕事の成果を出すには単に集中するだけではうまくいきません。一方でリラックス、つまり緩めるところがないと詰まってしまいます。

森の暮らしは、集中とリラックスを適度に与えてくれます。やるときはやる、休むときは休むの自然なサイクル。

結果、仕事の生産性は大きくアップしています。

創造力が高まる

自然のなかにいると発想が広がります。煮詰まったときは外に出てボーっと景色を眺めます。するとだんだん頭がほぐれてくるのがわかります。

都会で眠っていた五感が立つのがわかります。

森の中の方が圧倒的にアイデアが湧き出すといっても過言ではありません。

健康状態が改善される

早起きして、頭とからだを動かして、お腹が空いたらごはんをいただく。ある意味、人間の営みの基本です。

知らず知らず規則正しい一日を過ごしていると、健康になった気分になります。現にごはんが美味しいということは健康ということですよね。

睡眠、運動、食事という健康の3要素がまわっているのを実感します。

このように森の暮らしは、仕事や毎日の生活にポジティブな影響を与えています。

心身の健康を取り戻す方法

森の中でのリラックス方法「深呼吸・空を見上げる・散歩など」

森の中でのリラックス方法というと、何やら大げさなイメージをしていませんか?実は日々ささいなことの積み上げです。

まずは深呼吸。朝、森の空気をからだいっぱいに吸い込みます。都会の空気とは明らかに違う澄んだ空気が入ってくるのを実感します。

それができる朝のラジオ体操は、すっかりお気に入りメニューになりました。

空をボーっと見上げるというのも良い方法です。森の中で寝転がります。真上に見える青空。こんなに空って広かったんだと実感します。

お手軽なものに散歩があります。森の中の散歩は心身の緊張をほぐし、リフレッシュするのに効果的です。

朝時間もしくは夕暮れ時間に分けてやると、森の表情が変わります。野鳥の声や風の音が聴こえ、新鮮な気持ちになれます。歩くことで新たなアイデアも浮かんできます。

リラックス方法なんて構える必要はありません。できることをやるです。

自然との触れ合いを通じたメンタルヘルスの改善

自然との触れ合いは、メンタルヘルスの改善に大いに役立ちます。自然環境の中で過ごすことで、ストレスホルモンが減少し、ポジティブな感情が増加します。

さらに、自然の美しさや静寂は、心を落ち着かせ、リラックス効果を高めます。

森林浴というものがありますよね。1982年に林野庁で提唱され、日本が発祥の概念です。

森の中でたった15分間静かに座っているだけで、ストレスホルモン(コルチゾール)の量が減少し、血圧も下がり、副交感神経の活動(リラックス度の指標)が55%も高まる。(千葉大学 宮崎良文教授「森林浴の効果を科学する

こうした研究結果もあります。

健康的な生活習慣の確立

森の中での生活は、健康的な生活習慣を確立するのに最適です。自然のリズムに合わせて生活することで、規則正しい睡眠、バランスの取れた食事が実現しやすくなります。

また、日常的な運動やリラックス時間の確保も容易です。

朝、日の出とともに目を覚まし、一日汗をかきながら身体を動かす。日中は太陽の向きで何となく時間を知る。夕方、日の入りとともに仕事を終える。

シンプルな一日を送りながら、人間にとって一番大切なリズムを理屈抜きで実践できます。

次に、森の中の焚き火について少しだけふれておきます。

森の焚き火の効用

森の焚き火

筆者は10年以上にわたり、焚き火を介したコミュニケーションの場づくりを行ってきました。

焚き火から樹木に関心をもち、それが広がって森の暮らしにつながったという経緯があります。

森と焚き火は親和性が高いもの。ぜひ森の暮らしに取り入れてほしいと思います。

焚き火がもたらす心理的効果

森の焚き火

焚き火は、古くから人々の心を和ませ、コミュニケーションを促進する効果があります。

炎のゆらめきやあたたかさは、リラックス効果をもたらし、心のバリアを解消します。

このことは長い間積み重ねてきた場づくり実践検証で明らかになっています。

人とのつながりを深める

焚き火を囲むことで、自然と人々とのつながりが深まります。焚き火の温もりと共にリラックスした雰囲気の中で、普段とは違う深い話が自然に生まれます。

また、焚き火を囲んでの食事や語り合いは、コミュニケーションを促進し、絆を強めます。

森の暮らしには、人とのつながりが大切ちなります。第三者とつながる場として焚き火はとても心強い存在です。

「どのようにして焚き火を通じて人とつながるのか?」に興味のある方はこちらのサイトをご覧になってみてください。

コミュニケーションの場づくりの実例

焚き火場づくり

一期一会で焚き火を囲む夕暮れ焚き火体験、ひとりで焚き火ができるようになるソロ焚き火講座といった個人向けの活動。

職場メンバーのホンネを引き出す焚き火研修など、多岐にわたって場づくりを実践してきました。

自然体のコミュニケーション場づくりとして、焚き火に勝るものはありません。

現在は森を舞台に変え、森と焚き火が融合する場づくりを行っています。

リモートワークとスローライフの融合

仕事と生活のバランスの取り方

リモートワークとスローライフを融合させるためには、仕事と生活のバランスを取ることが重要です。

時間管理や優先順位の設定、休息の取り方など、いくつかのアプローチ視点があります。今後はこうした観点でも記事を書いていければと思っています。

スローライフがリモートワークに与える影響

スローライフは、リモートワークにポジティブな影響を与えます。スケジュールびっしり、分単位で動くような毎日を送っているとだんだん疲弊します。

リラックスした環境で仕事をすることで、生産性や創造力が向上し、ストレスが軽減されます。

長期的な生活と働き方のビジョン

リモートワークとスローライフを組み合わせた長期的な生活と働き方のビジョンを描くことで新しい未来が拓けていきます。

持続可能な生活スタイルや地域社会とのつながりを大切にすることで、豊かな人生を送ることができるでしょう。

生き方は、働き方と暮らし方の両軸からつくっていくものです。

筆者が管理人を務める「森プラス」はこうしたアクションを起こせる場です。

興味のある方は、本webサイトをご覧になってください。

まとめ

主なポイントの振り返り

  • 都市生活のストレスは心身へも影響を及ぼす
  • 森のリモートワークはリラクゼーション、生産性・創造力の向上、健康面にもメリットがある
  • スローライフが心のゆとりをもたらす
  • 森の暮らしを始めるには必要な手順と準備がある
  • 森のリモートワーク、スローライフを実際に始めた体験談
  • 森の中で心身の健康を取り戻す
  • 森の焚き火は心強い味方
  • リモートワークとスローライフを融合しよう

以上、頭の整理でお使いください。

森の中でのリモートワークとスローライフの未来

森の中でのリモートワークとスローライフは、未来のライフスタイルの一つとして注目したい存在です。

持続可能な生活、心身の健康、仕事と生活のバランスを実現するための新しい選択肢として、これからますます広がるでしょう。

閉塞感満載の今の時代を脱するためのヒントがここに散りばめられています。

道にある木々を見て触ってみる、公園で散歩してみる・・・など自然と触れ合う時間をつくってみましょう。


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