自分で小さな家を建てる|ロフト骨組みと棟上げ編|森の暮らしづくりレポート④

my forest,my home。自分の森で自分の家をつくる。ど素人アラカン夫婦二人が一級建築士のサポートを受けながら、森の中の6坪ハウスをDIYするプロセスを工程ごとにまとめた記録です。

柱と桁が立ったらいよいよ2階ロフト部分から棟上げへ向けての作業です。雨養生の手間を考えるとできるだけ早く屋根を作りたい!切なる思いです。

ロフト部分から棟上げまでのプロセスをまとめています。素人が何もわからず作業していると、後で考えるとこういう方法、順番が良かったね・・・というものが出てきます。そんな整理にもなると思います。

目次

足場をつくる


脚立を使ってロフトに上がってみると思っていた以上に高い。足がすくみます。まず高所作業がしやすいような環境づくりが最初。安全面はもちろんのこと、作業効率にも大きく影響します。

ロフト部分は骨組みがあるのでその上に合板を置くやり方でOKですが、中央で骨組みがないところをどうするかです。

アルミ足場板といったものもありますが、3メートル幅になると種類が限られて1枚8000円近くします。2,3枚なら別用途でも使えそうですが5枚以上になるともったいない。

いろいろ思案して、外トイレで使う土台材を使って横に渡し、その上に合板を載せる方法にすることで余計な出費を抑えました。

合板1枚だと上に乗るとたわみます。最初から合板を固定せず、工事する箇所ごとに合板を2枚重ねするなどした方が作業しやすくなります。ちょっとした工夫で怖さが半減します。


高所作業になると一気に作業スピードが落ちると建築士からアドバイスをもらっていましたがその意味がよくわかるようになりました。


足場ができたので寝転がってみることに。今しか見れない青空に心が晴れやかになりました。

母屋(もや)・柱を加工する

母屋と書いて「もや」と読みます。普通に読むと「おもや」ですよね。これとは意味が違う建築部材用語で、軒桁との間で垂木を支える部材のことをいいます。

母屋は梁と同じ長さになるのであらかじめカットします。柱は屋根の傾斜に合わせ段々短くなるようにカット。このあたりの寸法取りをプロに頼むと安心感があります。

自分でやると垂木を載せた時、浮いたりスキマが出たりしますよね。あちゃ〜がなくて助かりました。

母屋に垂木とめを付ける


できるだけ高所でやる細かい作業を減らすため、下でできることを先にやっておきます。


母屋には9ヶ所垂木を留めるところがあります。大工さんはここにあらかじめ刻みを入れてはめ込むそうですが、素人には難易度高し。


そこで垂木を母屋と接続する専用の金物を使いました。付け方にもコツがあるので建築士のレクチャーを受けました。墨を付けてミリ単位で打ち込む作業は1階の平面なところでないと無理がありますよね。

母屋を2階へ上げる

これが結構な大変でした。母屋そのものの重さと長さがあることに加え、金物を付けているので引っかかりが出ます。足場をつくったことで上への間口が狭くなったところを通しながら上げていきます。建設現場ではクレーンを使ったりする光景のものです。

これがいい、そのやり方が良くないとお互い言い合いしながら、3本各々いろいろやって何とか上げていきました。最後の3本目で、いったん桁に載せてずらしながら斜めに上げて、後は上に上がって位置を変える方法が一番スムーズとわかりました。

何もわからない中、試行錯誤を何度かやって繰り返す中からコツをつかむ。セルフビルドのやりがいと醍醐味かもしれません。

柱を立てる


片流れの高いところから低いところへ向けて柱を立てていきます。


まず難関は一番高いところ。向かって左手前は斜面が下がっていることもあって高さが地上5メートル弱あります。おまけに建物から外に向けて何もないので恐怖感はマックス。足をすくめながらの作業になりました。

同様に奥へ一列4本、それが終われば次の高さで3本、さらに一番低いところへ3本立てていきました。

母屋を載せる


柱と同じく、家左サイドが地上から一番高く、向こう側に何もないシースルー状態のため難関に極めました。

人力かつ脚立作業という過酷な条件しか方法がありません。人員も夫婦二人のみ。決死の覚悟で臨みました。ちょっと大げさですがほんとそんな気持ちです。

もうできないかも・・・と何度も恐怖におののく中、脚立に乗って母屋をかけてくれたヨメさんに感謝感謝です。

垂木の加工


屋根は約10メートルの垂木を掛けます。そんな長さの部材はないので、4メートル材と3メートル材2本を継いで作ります。


継ぎ手は各々を三角にカットします。10メートルにもなるとそれぞれの材をどうつなげばいいかわからなくなります。メモを書いたり紙を切ってシミュレーションしてみたり・・・

建築士に電話で確認すると、各々の材を目一杯使ってつないで作り、垂木が全部載った後、両端をカットして揃える手順になるとのこと。素人には判断できないやり方でした。

丸のこで斜め切りをすると途中でキックバックして進まなくなります。「えっ、斜めはだめなの?それとも故障?」とイライラしていると安全カバーが引っかかっていない?とヨメさんから。理由がわかりました。うまくいかない時こそ落ち着いて対処することが大切です。

台座になる4メートル材は両端、3メートル材は片方を墨付けしてカット。この作業を30回近く繰り返すと最後の方は丸のこ斜め切りの達人?になっていました。笑

垂木を載せる

垂木を母屋に載っけていきます。継ぐ作業は上でやります。カットがちゃんとできていれば水平真っすぐになるはず。まあまあの仕上がりです。

それより材そのものが反ったり曲がったりしていて10メートル全体が真っすぐにはなりません。


木は工業製品とは違う、生き物として付き合う。建築士から助言をもらうことがありますがその意味がわかります。一本一本の持ち味として受け止めていくことにしました。

予期せぬ事態


垂木を載せるところまでなら一日でいけるだろうと高を括っていました。実際ふたをあけるとそうはいかないのがセルフビルド。

まず垂木が載る先にコナラの木があたることが判明、カットしないといけません。できるだけ伐る部分を最小限にしたいのと上の部分が頭の上に落ちてこないようチルホールで引くことに。

2階から身体を乗り出してのチェンソー作業も伴い時間を要しました。

次に建物右端にある梁への垂木留め金物設置。途中までやって5ミリずれがあることが判明。いったん釘打ちしたものを付け直す作業で余分な時間。

もう一つ、この季節特有ですがブヨがそれなりに発生します。目の前や耳のあたりに飛び回って邪魔をします。もし刺されたら大きく腫れ上がる経験を何度かしています。

ネット付き帽子で作業すると見にくいし効率が下がります。何よりウザイ!が最大のストレスです。自然との共生なのでやむを得ませんが・・・

などなど予期せぬ事態を織り交ぜてながら、暗くなるまで作業してひと区切りをつけました。一日でやる作業内容は一つに絞る、時間にバッファをみておくは素人作業の鉄則です。

雨養生は大変!


相変わらず養生には手間と労力が掛かりました。柱の数が増えてくるとブルーシートがスムーズにかぶさらなくなります。一刻も早く屋根をかけたい!ほんとにそんな思いで毎日を過ごしていました。

棟上げ完了


木造建築では、最後に屋根の上部に木材を架け、柱・梁・屋根といった家の骨組みになる部分の工程が完了します。最後に組む木材が「棟木」と呼ばれていて、骨組みを最後までつくりあげることを「棟上げ(むねあげ)」と呼びます。

普通は大工さんが大勢集まってきて一度に組み上げていくそうですが、僕たちはコツコツちまちまやりながらやっと骨組み完成まで至りました。一応、棟上げですね。


ささやかですが、二人だけで棟上げ式をやりました。これからも安全に作業はできることが一番です。

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