山を買う選択肢|山林・別荘地・農地のメリットとデメリット

土地探しが始まってひと回りするとどういう地目を選択肢にすればいいか考えるようになります。それなりの広さがあって、森林がきれいで、自由度が利いて、周辺に家がなくて・・・などの条件で土地を探していると、山林・別荘地・農地という分類に行き当たります。

この3つ、それぞれに良いところとそうでないところがあります。どこを重視してどこに目をつぶるか、ここはどうしても妥協できないなど試行錯誤し、バランスを考えながら検討することになります。

この記事では、山林・別荘地・農地がもつメリットとデメリットについてまとめました。各ポイントをおさえておくとフィールド探しが効率アップしますので参考にしてください。

目次

山林

メリット ・敷地が広い
・自由度が高い
・周囲に人がいない、民家がない
・森がきれい、木立の雰囲気がいい(ちなみに場所による)
デメリット ・不動産屋での扱いが少なく、探す手段が難しい
・接道がないケースがある→接道がないと建物が建たない(建築確認を必要とする場合)
・ネット環境がなくなる→仕事ができなくなる
・水がないのでインフラ整備が必要(水道がない場合は井戸の可否)
・下水道がないので合併浄化槽を設置しないといけない
・上記に100万円以上の費用が掛かる
・建物建築に制限があることがある(景観条例など)
・開拓作業に労力、時間、コストが掛かる(ここもたのしむならメリットにも)

山林は、まったく手つかずの自然があり、自由度も高く、開拓し甲斐があります。裏返すと住居スタートまでにそれなりの時間と労力とコストが掛かります。開拓作業には現地に滞在できる場所(借家・テント)が必要になります。

このある意味、諸刃の剣をどう考えるかがポイントになります。

別荘地

メリット ・接道がある
・ネット環境がある
・きれいな森林がある
・水や浄化槽のインフラが整っている
・土地だけだと価格が安い(但し、安い物件は傾斜地などが多く活用しづらいものが多い)
デメリット ・周囲に人がいる
・敷地が広くても300坪程度まで
・自由度の制限が出る
・中古建物付きだと価格が高め
・管理費などの維持費が毎年掛かる

別荘地はあらかじめ人が住めるような環境になっているので、水、浄化槽、電気といったインフラが整っています。その分、住居スタートは早まります。一方で周辺に家があり、近隣問題をクリアしないと商売などは難しくなります。管理ルールで禁止のケースもあります。敷地の広さに限界があるのも難点です。

農地

メリット ・敷地が比較的広め
・インフラが整っているケースが多い
デメリット ・農地転用など手続きにハードルがある
・木があまりなく、きれいな森林は望めない

農地は、いろいろと見ていく中で出てきて、現地案内もしてもらった経験があります。山の丘陵に広がる眺めの良い場所でしたが、周辺に家が点在するのでNGでした。地元不動産屋さんの話によると、転用するのが難しいから山林より安いとのことでした。

上記のように、こっちをとればあっちがだめ。これでいこう!と思った方針が後戻りしたり・・・。本当に頭を悩ませる毎日が続きます。結論は「何を最優先するのか」ということです。

将来この土地をどうしたいのか、何をやりたいのか、どうしても譲れないものは何かなど方針を決めて探していくことをおすすめします。

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