都会と森を自由に行き来する二地域居住という選択肢|森を拠点にいきいき働き生きる

森の暮らしデザイン

森で暮らし、リモートワークで自由に働く。都会との距離感をたのしみながら、自分らしい生きがいを見つける。

場所を選ばない働き方と自然に寄り添った小さな商い。それぞれのペースで自分の未来をデザインする。森は、ただの土地ではありません。新しい生き方を始めるための拠点です。

そんな「森を拠点にした二拠点居住とセカンドライフ」の第一歩をまとめてみました。自然と共に自分らしい生き方を目指す人の参考になればうれしいです。

目次

移住するか否かではなく、どちらも愉しむ発想転換

森と町の二地域居住

「地方移住に興味はあるけれど、いきなり生活のすべてを移すのはハードルが高い・・・」「今のベースをリセットするのには不安が多過ぎる・・・」

多くの人が思うところでしょう。そんな人にこそ「二地域居住」という選択肢があります。

都会で仕事を続けながら、もうひとつの拠点を森に持つ。リモートワークを活用して、場所に縛られずに働く。週末や長期休暇には、自然の中で心と体をリセットする。

都会の利便性と森の癒しをどちらも手に入れるライフスタイル。まだまだ多くの人には知られていません。でも現実にできるインフラや環境は整ってきています。

「移住するかしないか」ではなく、「森と町のどちらも愉しむ」という発想へ

自分だけの森の拠点を持つことで、人生の可能性を広げてみるという発想転換がスタートラインです。

リモートワークで叶える「場所に縛られない働き方

森のリモートワーク

テクノロジーの進化により、仕事はオフィスだけでするものではなくなりました。自宅はもちろん、カフェやコワーキングスペースで作業する姿も普通に見かけますよね。

この環境は自然の中に身を置いたとしても可能になっています。オンライン環境さえあればどこにいても仕事はまわる。そう、今は森の中でも働ける時代になっているのです。

「平日は都会で、週末は森で仕事をする」
「普段は森に住みながら、必要に応じて都会に出る」

二地域居住なら、そんな働き方が実現できます。

都会のオフィスで働く必要がなくなれば、満員電車や通勤ストレスから解放され、自分のペースで仕事ができるようになります。

自然の中で仕事をすれば、こころもからだもリフレッシュ。興味関心・好奇心が広がり、アイデアが湧きやすくなり、生産性も上がります。

働く場所は自分のパフォーマンスが最も発揮できる環境こそベスト。逆にいうと環境が良くないとパフォーマンスは上がりません。

「都会にいなければならない」ではなく、「自分にとってどこで働くのがベストか?」


シンプルにこの問いに向き合いながら、リモートワークをフルに活用した理想の働き方を見つけてみましょう。

森の拠点で小商いを始めるという選択

二地域居住の魅力は、単に「住む場所を増やす」ことではありません。森の暮らしを愉しみながら、小さな商いを始めることで生きがいをつくることができます。

  • 地元の素材を活かしたクラフト制作・販売(木工、陶芸、染物など)
  • 小さなカフェや宿泊施設の運営(都会の知人を招く場づくり)
  • オンライン講座やワークショップの開催(森の癒しを活かしたヨガ・瞑想・料理教室など)
  • 地域の農産物を使った加工食品づくり(ジャム、ハーブティー、燻製など)

イメージですが、たとえばこんな感じです。

都会の仕事を続けながら、複業として森で小商いを始めていくというやり方です。具体的な行動を起こすことで新たな収入源や人のつながりが生まれていきます。

最初の稼ぎはわずかかもしれません。でも諦めることなくずっと続けていくとそれなりに育っていきます。大好きなこと、やりたいことだったら継続できます。

小商い活動を通して、今まで知らなかった世界や景色が見えるようになります。そう、これこそが生きがいというやつですね。

「仕事」と「趣味」を別々に考えていませんか?そうではありません。どちらかを選ぶのではなく、どちらも大切にする。森の拠点はそんな生き方を叶える場にもなります。

都会と森を行き来することで得られるもの

二拠点移動

完全な移住や田舎暮らしではなく、都会と森を行き来するからこそ得られるものがあります。ある意味、二地域居住ならではのメリットたちを紹介します。

バランスの取れたライフスタイル

森の焚き火

「都会にいると息苦しい。地方にいると刺激が足らない」一見そんなイメージをもっていませんか?それは一方だけに身を置くから起こる感情です。

二拠点を行き来すると、都会と地方の両方を感じられるようになります。そして自然に双方を比べるようになります。

町から森へ行くと、澄んだ空気をからだ全体で感じます。清々しさに身も心もリフレッシュします。これが森の力なんだと体感します。

森から町へ行くと、情報の豊富さ、選択肢の多さに刺激を受けます。アンテナも立ち、世の中の動きもわかります。

定期的に双方を比べられるから都会と地方の良さや価値がわかるようになります。比べることができないとわからなくなります。

人は今ある環境にだんだんと慣れていきます。やがてそれが当たり前になります。当たり前になるとそのこと自体のありがたみがわからなくなります。

二拠点を行き来することで双方のありがたみを知る、ひいては人の営みに何が大切なのかの本質を見ようという姿勢に変わっていきます。

都会の便利さや刺激を享受しながら、自然の中で心を整える。どちらか一方ではなく「ちょうどいい距離感」を持てるのが二地域居住の魅力です。

新しい人とのつながり

都会では出会えない価値観や生き方を持つ人々と、森の暮らしを通じて交流できます。地域の人々との関わりや、同じく二地域居住を選んだ仲間とのつながりが、新たな刺激になります。

僕たちは二地域居住を始めて、地域に住む80歳前後のご高齢の方々と接点をもつようになりました。一人ひとりがたくさんの知見と経験をもった人たち。しかも生き生きと毎日を送っていらっしゃいます。

こうした方々から日々多くの学びを得ると共に、生きるエネルギーをいただいています。

普通に生活していたら絶対に出会うことのなかった人たちとのご縁。二地域居住をしたことで大きく視野が広がりました。

まさに新しい人のつながりとその魅力を実体験することができます。

柔軟な働き方・生き方の実現

森のリモートワーク

都会と森、それぞれの環境に合わせて働き方を選べる自由。気分や仕事の状況に応じて、どこで過ごすかを決めることができます。

僕自身、二地域居住で場所を選ばない働き方を6年以上にわたり実践してきました。その基盤になるのがリモートワーク。大きな転機になったコロナ禍をまたいで仕事のインフラは整いました。

リモートなしでは仕事は成立しない、リモートがあるから森仕事をしながら都会の人とも仕事ができる。そんな毎日を送っています。

森と都会、どちらかを選ぶのではなく、どちらも活かすライフスタイルへ。「二地域居住」という選択肢はあなたの生き方を想像以上に自由にしてくれます。

森に拠点を持つための第一歩

森の家セルフビルド

「二地域居住に興味はあるけれど、何から始めればいいかわからない・・・」そんな人に向けて、森に拠点を持つためのステップをワンポイントで紹介します。

どんな場所が適しているか考える

まずは場所探しですね。最初に考えたいのは「自分はその場所でどうありたいのか?」を描くことです。

こんな働き方、生き方がしていきたい。だからこの場所でこんなこと・・・という順番です。いきなり手段に入ると本末転倒、長続きしません。

基盤を固めた上で実際に土地を調べていきます。リサーチにはいくつかのチェックポイントがありますが、大まかには下記の通りです。

  • アクセスの良さ(都会からの距離)
  • 生活インフラの有無(水道、電気、光熱)
  • 通信環境(リモートワークができるか)
  • 周辺環境(食料品の調達、医療機関の有無)

これらの条件を考慮しながら、自分にとって最適な場所を探していきましょう。

短期間の滞在で森の暮らしを体験する

場所が決まったら次は現地確認です。現地へは複数回「通ってみる」をやってください。二地域居住にはこの「通う」がついてまわります。実際に通うとどうなるのかを体験しておかないと「こんなはずでは・・・」という状況に陥ります。

次に短期間、その土地で過ごしてみてください。観光目的ではなく、暮らすことが目的です。一度行ったくらいでその土地のことはわかりません。

まずはその場所を体験してみることが肝要。最初は一日、そして数日、できたら数週間の滞在を通じて、自分に合うかどうかを確かめていきましょう。

小さく始める

最初から大きな投資をするのはおすすめしません。いきなり土地を購入するというのも現実的ではありません。今はやる気に満ちていても、これからどうなるかわかりませんよね?

最初は賃貸やシェアハウスなどの選択肢で動いてみるのが得策です。ここ数年、自治体も力を入れてきています。そうした制度も利用しましょう。

少しずつ自分たちの生活を試しながら、理想の形を探していくのがベター。それができるのも二地域居住のメリットですね。

まとめ|二地域居住で人生に「もうひとつの拠点」を

森と町の二拠点生活

これからの時代、住む場所も働く場所も一つに縛られる必要はありません。

都会の仕事を続けながら、森の拠点で新しい生き方を模索する。
リモートワークを活用し、週末や長期休暇を自然の中で過ごす。
森の資源を活かして、小さな商いを始めてみる。

「都会」と「森」、どちらも選べる自由な生き方へ。二地域居住は、あなたの人生に新たな可能性をもたらします。

まずは一歩踏み出してみませんか?未来の拠点は森の中で待っています。

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