仮設電柱の設置|森の開拓体験フィールドづくり

フィールドに小屋や倉庫を建てていくとなると、電動工具を使います。そのための電力供給が必須。いきなり電気工事もできないので、敷地内に仮設電柱を立ててもらうことにしました。

中部電力に電話して事情を話すと、「それはお近くの電気工事店にご相談の上、設置してください」との回答。「えっ?そうなの?どうやるの?」クエスチョンだらけです。

電気工事店なんて今まで接点もったことないし、どこに頼めばいいのやら。近隣の別荘管理事務所に出向いて、出入りしている地元の電気屋さんを紹介してもらいました。

電話して仮設電柱をというと、親切に対応いただきました。「一度見に行くのでいつがいいですか?近いから今からでもいいけど」とすぐに来てくれました。一方で依頼している水道工事とは全然違うスピードです。

まもなく工事店の社長が一人でやってきました。「どこに着けます?このあたりかな」慣れたものです。

「近くの電柱はニソウっぽいのでサンソウにしないといけないです。その場合、中部電力に頼むことになるので2ヶ月くらいかかります」と説明してくれました。そんなに掛かるの?という感じ。

どのくらいの費用ですか?ときくと、「これなら3万~3.5万円くらいですね」と。ネットでは5万円とか載っていたのでそれより安値に安心しました。

費用としては、電気屋さんに支払うものに加えて、中部電力から臨時工事料として13600円の請求が来ました。見落としがちかも。

ニソウ、サンソウ?よくわからないけど、とにかくやってもらおう。すると翌日には電話があって、2日後には工事に来てくれました。

工事当日、4人の職人さんがチームでやってきました。一人親方的な人も交じっています。

まず設置場所に電柱を立てる穴を掘ります。地盤は粘土質で根っこもあるので大変です。よく見かける道具は、ポストホールディガーというものです。ショベルで土をつかみ出します。

電柱は木の柱。人力で立てていきます。昔の電柱を思い出して、味があっていいですね。

細い木と同じくらいの高さです。

ボックスが着きました。

工事が終わると、「電柱に上がってみるとサンソウでしたので、すぐ本線の工事ができます」との話。「本線の工事は中部電力の委託でやるので費用は掛かりません」とも。

ニソウ、サンソウ?費用が掛からないって?ネットで大まかに調べてモヤモヤしたので、知り合いに電力会社に勤めていた人がいるので質問してみました。

通常私たちが使っている電気は、交流電力という方式で、その電気を送る場合、変電所から送り出す大もと(本線)の電気は3本の電線を一組として送ります。これを三相交流電力と言います。そして、末端に行くに従い、途中から2本を枝分かれさせる場合と、3本のまま電気を送る場合があります。

電気屋さんが言っていた ニソウ(ニ相)とは、正確には単相2線式、後者が単相3線式の事だと思います。(念のため電気屋さんに確認してみて下さい)

前者は電圧100ボルトの家電製品全般に使用出来ます。 但し、電圧200ボルトのエアコンを使用する場合は、後者の単相3線式の電線が来ている必要があります。

管理小屋をつくる時、最低限の電気としても電動工具等200ボルトの機器を使う場合は単相3線式を契約することをお薦めします。それから、電力会社は電力供給義務があり、電柱や引き込み線は電力会社の所有物となるため工事費は無料です。ブレーカーから先の内線部分がお客様個人の負担になります。

との回答。納得です。専門用語が飛び交うとわかりませんよね。電気工事でお金が掛からないという話も耳にしていましたが、こういうことなのです。

何よりも先にフィールドに電気が届きました。何だか感動もの、さあ、これから建設工事に入っていきます。

後日談ですが、仮設電柱に引き込んだ電線が隣りの家の空中を通ってしまっていたため、境界を超えてしまうトラブルに見舞われました。空中にも境界があるので電線工事には注意が必要です。

あと一度設置してしまうと、毎月固定で月1万円強の電気代が掛かります。早く設置し過ぎると余計な経費が必要になるので、併せて注意してください。

僕のフィールドではなぜか電気工事のみスムーズにいって、まだ電動工具を使わない時期から半年くらい固定費を払い続けてしまうことに。痛い出費になりました。

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