~50代からの第二の人生を豊かに:セルフビルドで森と共生する知恵と実践
都会の喧騒から逃れ、自然の中で新しい生活を始めたいと考える人が増えています。
僕も50代を目前に、ビルの窓から見える空の狭さに息苦しさを感じていました。
「このままでいいのか?」とモヤモヤする毎日。会社での役割も終盤に差し掛かり、この先の長い人生をどう生きるか、具体的なビジョンが見えませんでした。
そんな閉塞感を打ち破ったのが、「森の中で、自分の手で家を建てる(セルフビルド)」という選択です。
本記事は、ゼロから始めた森の生活で得た知恵と経験をもとに、自然と共に生き、50代からでも経済的・精神的な豊かさを手に入れるための実践的なロードマップをお届けします。
自然に囲まれた「自分らしい」生活の魅力と、それを実現するための具体的なステップを一緒に探っていきましょう。
都会の閉塞感を解放!50代で「森を拠点にした暮らし」を選んだ理由
自然に囲まれた暮らしは、多くの人にとって憧れです。しかし、なぜ僕たちは、ある意味安定した都会の生活とともに森での生活を選んだのでしょうか?
森の暮らしがもたらす心の癒しと「時間」の豊かさ

森の中で目覚める朝、鳥のさえずりと共に過ごす日々。都会の喧騒から離れて、森の中での暮らしには言葉にできない魅力があります。
最も大きな変化は「時間軸」の変化です。都会の生活は常に締め切りや時間に追われていましたが、森では太陽や季節のリズムに合わせて生活するようになります。
この「自然のテンポ」が心身に深いリラクゼーションをもたらし、常にどこかで抱えていたストレスを徐々に溶かしてくれました。
また、「豊かさ」の価値観がシフトします。お金や地位といった都会的な価値観ではなく、新鮮な空気、清らかな水、そして自分で生み出す食料が真の豊かさだと気づかされるようになります。
モヤモヤを打ち破る「セルフビルド」という自己対話

森での生活を単なるリタイアではなく「第二の人生のスタート」と位置付けたとき、僕にとってセルフビルド(自分で開拓し、家を建てること)は不可欠なプロセスでした。
- 自己肯定感の回復: 自分の手で何かをゼロから生み出すよろこびは、失いかけていた自信と活力を取り戻してくれました。ルーティンワークをこなすだけだった会社員時代と比較すると雲泥の差と言えます。
- 家と自然への愛着: 試行錯誤して建てた家は、単なる住居ではなく、人生の挑戦そのもの。土地や木々への愛着も深まり、自然と共生する覚悟が生まれます。
これから森での生活を始めたいと考えている50代の方にとって、この「つくる」という行為が新しい生き方を見つけるための最高のヒントになるはずです。
理想と現実のギャップを埋める:森の生活実現のための「現実的な準備」
森での生活は、理想と現実の間にギャップがあるかもしれません。特に50代から始める場合、体力や資金面での不安は現実的です。
ここでは、そのギャップを埋めるための準備と心構えについて解説します。
「会社員のうちにやるべきこと」:資金計画と移住先の見極め方
森での生活を成功させるカギは、リタイアする前の準備期間にあります。
| 準備すべきこと | 都会での生活との違い | 50代からのチェックポイント |
| 資金計画 | 収入が減る・途絶える可能性 | 退職金や年金をあてにせず、初期投資と1年間の運転資金を確保。都会の生活水準を基準にしないこと。 |
| 土地選び | 水、インフラ、抜け感など | ライフライン(電気・通信)の確保は必須。冬場の積雪・寒さ、自治体の補助金制度を確認する。 |
| 生活スキル | 森の手入れ、DIY | 趣味ではなく必須技術として捉える。移住前に最低限の基礎スキルを週末に学ぶこと。 |
| 心構え | 利便性 vs 不便さ | 都会の価値観(スピード、完璧さ)を捨てる。「不便を楽しむ気持ち」が充実度を決めます。 |
自分の中の都会的な価値観をリセットする心持ち

自然との共生を目指すためには、心の準備も必要です。
例えば、木々の整備や冬の寒さ対策など、都会とは異なる生活環境に適応するための準備が求められます。
これは、単なる肉体的な準備だけでなく、「自然のリズムに合わせた生活にシフトする」という心の準備でもあります。
自分の中にある都会的な「効率重視」の価値観をリセットし、自然のペースに身を委ねる「余白」のある暮らしで、森での生活はより充実したものになります。
【実践編】50代でも遅くない!「森の家」をセルフビルドする具体的な手順
森での生活を始めるには、まずは住まいを確保することが不可欠です。ゼロから家を建てるセルフビルドは、単なる建築ではなく、自分自身との対話であり、新しい人生の基盤づくりです。
土地選びで失敗しないための具体的なチェックリスト

家を建てるためには、まず適切な土地を選ぶ必要があります。森の中での土地選びでは、以下の点に特に注意しましょう。
- 水源の確保: 上水道が引けない場合、井戸掘削や湧水利用の可能性。水は生命線です。
- 固定資産税と建築制限: 畑や山林は入手価格や税金が安い反面、建築許可(都市計画法・農地法)が下りにくい場合があります。必ず事前に自治体に確認してください。
- アクセスと緊急性: 病院までの距離や、冬場の除雪体制を確認。特に50代以降は、緊急時の対応が重要です。
森プラス管理人経験上、いわゆる「山林」ではなく、「別荘地が最適」と考えています。
体力・資金を考慮したセルフビルドの「分業バランス」


セルフビルドは非常にやりがいのあるプロジェクトですが、すべての工程を自分一人でこなす必要はありません。
特に50代からの挑戦では、体力と専門知識が必要な工程を見極め、プロに頼む「分業」が成功のカギとなります。
| プロに依頼した方がベターな工程(費用対効果が高い) | 自分でできる工程(愛着が深まり、費用削減になる) |
| 基礎工事(家の土台) | 構造材の墨付け、木材の加工、組み立て |
| 電気・給排水工事(資格が必要) | 内装の壁塗り(漆喰など)、床貼り、断熱材の充填 |
| 重機を使った大規模な整地・難易度が高い伐採 | 薪棚づくり、ウッドデッキ、庭の整備 |
初期の設計段階で、プロの設計士と綿密に打ち合わせ、「どこまで自分でやるか」を明確にすることで、予算オーバーや挫折を防ぐことができます。
自然素材の利用とサスティナビリティ:森との調和


森の中での家づくりにおいては、地域の木材や土といった自然素材を利用することで、持続可能な生活を実現することが可能です。
無垢の木材は、調湿効果が高く、家の中で深呼吸したくなるような心地よさを生み出してくれます。
さらに、建材を選ぶ過程で、地域の林業家や製材所と接点が生まれ、今まで知らなかった世界を知り、それはそのまま森での新しい人のつながりへと育っていきます。
衣食住を自分でつくる:森の暮らしと半自給自足の知恵


森での生活を快適で豊かにするためには、四季の変化に対応する知恵と自然の恵みを最大限に活用する工夫が必要です、というかそれを愉しむ気持ちです。
季節に応じた生活の知恵と工夫
| 季節 | 都会との主な違い | 森での生活の工夫 |
| 冬 | 暖房費高騰、凍結の危険 | 薪ストーブによる熱源の確保。薪の乾燥・備蓄は冬以外の重要なタスク。水回りの凍結対策。 |
| 夏 | 虫、湿気、断熱 | 虫よけ対策(ハーブの活用)。高窓や風の通り道をつくる設計で、エアコンに頼らない涼しさの追求。 |
| 春・秋 | 食材が豊富になる | 森や庭の手入れ、畑づくり。山菜採り、キノコ狩りなど森の恵みを採取。保存食(乾燥・塩漬け)の準備。 |
焚き火、太陽光、水力:自然エネルギーのハイブリッド活用術


森の中での生活において、エネルギーをどのように確保するかは大きな課題です。
自然エネルギーを組み合わせて生活の基盤には下記のようなものがあります。僕たちも少しずつ順追ってですが、実験シフトをはじめています。
- 電力: 太陽光パネルによる発電を基本とし、バッテリーに蓄電。
- 熱源: 薪ストーブ(焚き火)を暖房と調理のメインとする。
- 水: 雨水タンクの活用や沢水の利用。
電気をすべて自給するのは難しいかもしれませんが、火を生活の中心に据えることで、電気への依存度を大幅に下げることが可能です。
揺れる炎を見つめる時間は、情報過多な都会で疲れた心を確実に癒してくれます。
第二の人生の収入源:森の暮らしから生まれる「持続可能な商い」
森の中での生活は、リタイアではなく、新しい働き方のヒントを与えてくれます。自然との共生から得られる知恵や経験は、都会の消費者にとって新しい価値を持つ商いになります。
森の体験を売る:「週末小屋」を活用した二拠点生活とリモートワークの実践例


50代でいきなり完全移住するのはリスクが高いと感じるなら、二拠点生活から始めるのがおすすめです。
- 「週末小屋」を建てる: 小さなセルフビルドの小屋を森につくり、週末はそこで過ごす。
- リモートワークの活用: 森から都会の仕事の一部をリモートで行う。
- 森の知恵を商品に: 薪割り体験、森の恵みを使った料理教室、セルフビルド相談など、都会ではできない体験をサービスとして提供する。
森での暮らしは、「サステナブル」「ウェルビーイング」といった、これからの時代が求める価値観を体現しています。
自然素材の利用や、自給自足の知識を活かした商品は、小商いへ向けたビジネスチャンスに繋がります。
年金プラスαを自分がやりたいことで稼ぐ。第二の人生設計で据えたいテーマですね。
おわりに:森の中で見つけた「自分らしい生き方」へ、次の一歩を踏み出そう


森での生活は、ただ環境を変えるだけではなく、僕の心と体の状態、そして人生の価値観そのものを深く変えました。
都会のストレスから解放され、自然と共に生きることで得られた精神的な安定と、何よりも「自分らしいペースで生きている」という充実感。これこそが、第二の人生で求めていた答えでした。
森の中で見つけた自分、それは自然と共に生きることの素晴らしさを再確認した結果です。
このプロセスを通じて、あなたも自然との共生やセルフビルドの知恵を学び、自分自身の新しい生き方を見つけるきっかけになれば幸いです。
「モヤモヤ」を抱えているのは、あなたが新しい人生を望んでいる証拠です。次の一歩を踏み出す勇気さえあれば、森はいつでもあなたを受け入れてくれます。
セルフビルドってどんな感じ?森の暮らしとリモートワークを両立させるための具体的な整え方は?そもそも森を拠点に働き暮らすって?
いろんな不安や疑問がいっぱいですよね?一つひとつ丁寧にお答えします。お気軽にお声がけください。

