2022.3月のある朝、目が覚めて、いつものようにベッドに寝転んだまま、スマホで検索していました。
いつもは違うジャンル検索なのですが、この日は久しぶりに山林を調べてみました。山林リサーチはヨメさんが日々目をサラにしてやっているので、僕はほとんどすることがありません。その日に限ってでした。
何気にみてると、気になる物件が出てきました。「おっ?そこそこいけるじゃん。うん?いやこれいいかも!」エリア、坪数狙った範囲です。広さに対する価格が破格です。
どこのだろうと調べると、物件さがしで最初の頃みていた山林マッチングサイトの情報でした。「こんなのあるよ」まだ寝ていたヨメさんに伝えました。
「安い!きいてみようよ」との返事。というかその前に接点のある先方へSMSでメッセージを打っている自分がいました。
朝9時前、先方から電話が掛かってきました。
「まだ公開して1日ですが、もう買いたいという人が3人もいる人気物件です。調整もあるし、ちょっと難しいかも・・・」
「そうなんですね、、、今日は予定があるので明日見学に行きます。何とかなりませんか?」
「私が今日行ってこようか?」会話を横で聞いていたヨメサンが耳打ちしてきました。
「えっ?行くの?」「行こうよ!」背中を押されました。
「じゃあ、今日の予定を繰り上げるので今から現地へ行きます。たぶんお昼前には到着します。現地から電話するのでいいですか?」
「わかりました。ではのちほど案内図をメールします」
身のまわりのものだけ持ってすぐさま車に飛び乗りました。高速に乗って2時間ちょっと、現地へ到着。
現地は過去何度か足を運んだ別荘地に隣接したエリアです。別荘地をぬった道から少し入ると、山林が広がっていました。
「こんなところがあったんや・・・」
驚きました。今まで範疇になかった土地です。木々もマツとコナラが中心、きれいな森です。でもどこまでが境界?よくわかりません。
「林道があってその先までです」
「林道って、ここのことですか?」「沢ってどこですか?」
「私が行ったときは水はあまりなかったです」
仲介会社へ電話でやりとりします。写真を何枚も撮って送りました。双方の話、電話ではうまくつながりません。
こうして現地で格闘すること2時間強、何となくイメージがつかめてきました。
別荘地に隣接しているので水道は引けそう。「建物も建てられます」と表記があったので電話で確認。基本的なインフラはいけそうです。
見学が終わり再度電話。
「どうでしたか?」と先方。
「うーん、少しわからないところがありますがいい感じですねー」
「どうしますか?」
「そうですね~ 仮押さえできませんか?」
「そうですね、、、そのためには今買いたいと言っている人を止めないといけません。契約するか否か決まりますか?」
何とも難しい選択です。斜面もそれなりにあり、100点満点というわけではありません。でも、これを逃すとまたゼロからの山林探しに舞い戻ります。
ゼロに戻すと、いつ物件に出会えるかはわからなくなります。そうすると事業スタートはさらに先送りです。待ったなしというのも事実。
「すぐに返事するのでちょっと待ってください」電話を切りました。
「どうする?決める?」ヨメサンと協議。「そうだね、、、決めようか」協議終了。
再度電話しました。「契約します」
決めちゃいました。まだ不確定要素はあるけど前に進めるしかありません。
こうして1年以上にわたった山林探しは終着点に到着したのでした。この時点では、その後難題が待ち受けているとは思ってもいませんでした。
こうしてやっと新しい土地に巡り合えたのですが、最後の難産が待ち構えていました。
契約、入金を終えながら、肝心の移転登記まで至らない状態が続いたのです。開拓へ向けて、少しずつインフラ機器を揃えたり、作業用の機械を買い足したりしてはいますが、自分の所有になるまでは気持ちは落ち着きません。ずっとモヤモヤの中でした。
「今日はできたかなあ?」自宅PCから登記情報が確認できるサービスを利用して、毎日のようにチェックします。でも一向に変更されず、ヤキモキしながらの日々です。
「いつできるんですか?」仲介者に再々確認しました。年度末で法務局が混みあっているらしく、4/1頃にはできるとの返事、待つことにしました。
4/1になりました。まだのようです。「何で?」と思い、尋ねました。
「再度、確認致しました。問題がなければ4/7に完了するとの事でした。直ぐに完了すると聞いていた旨を伝えてましたが、事務処理が集中し遅れていると言われました。申し訳ございませんが今しばらくお待ちいただけますようご理解の程何卒宜しく御願い致します」
との返信メッセージ。「え~~!なんだよ~」という感じ。でも待つしかありません。
4/7と言いつつも、もしかしたらその前に終わるかもしれない。4/6の朝、チェック。まだです。そしてお昼にまたチェック。出ました、出ました!
ついに待ちに待った瞬間です。「やったね~!」ヨメさんと手を取り合ってよろこび合いました。登録完了のお礼を仲介者に。
移転登記に関する勉強、それなりにしないといけないと感じた数週間になりました。相手任せではだめですね。
これで晴れて開拓がスタートできます。土地筆おろしの日は、早朝から興奮して3時過ぎには目が覚めてしまいました(笑)
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