信州小諸の二拠点生活&森と暮らしづくり日常|2週間ぶりの現地

森と町の二拠点生活を始めて約2年。今の信州の前にも埼玉の山手で4年ほどやっていたので通算6年になる。

こんな毎日がすっかり生活の基盤になっている。今回は二拠点生活のある日を切り取ってみた。

目次

Day1|現地への下道移動|2023.9.21

9月第3週は、森6日・町1日の一週間。行き来は基本下道を使う。高速に乗れば2時間ほどの距離だが毎回だとお金が掛かる。

お金だけでなく、下道の魅力も感じている。景色を眺めながら運転する。「こんなお店があったんだ」と寄り道してみる。いろいろと発想が浮かぶ。頭が柔軟になる。高速利用だけだと味気なさすぎてもったいない。

下道利用のもう一つのメリット。それはヨメさんとの会話。商いのパートナーでもあるヨメさん。始終商いの話をしている。

車中だとこのやりとりがどんどん広がっていく。自分の口から出てくるワードそのものがアイデアという状態。でもハンドルを握りながらだと書き留められない。

カフェとかでやろうとしたことが何度もある。でも構えるとうまくいかない。二拠点往復の車中は格好のブレストの場になっている。

今回は行きの道中で、下仁田の町中華「一番」へ向かう。孤独のグルメで知って以来ずっと行きたかった。お店の前には「準備中」の看板。ガーーーン!ま、しょうがない。どこにあるかわかったし次回のおたのしみ。

気を取り直して荒船峠越え。群馬県から長野県佐久市に入って下っていく道はコスモス街道と呼ばれる。道端にちょうどコスモスが咲き乱れていた。今年は異常気象のせいかいつもより早いのかも?どっちにしても今しか見れない景色に出会えたのはラッキー。

いったんアパートへ荷物を置いてフィールドへ行ってみる。今回は所用で2週間近く間があいた。この間に何か起こっていないか冷や冷やしながら現場へ。

何もないみたい!良かった。買い出しはいつものようにツルヤ。品物がいいしリーズナブル。都会のスーパーより1割くらい安い気がする。この差は何なんだろう?

Day2|森の小さな家づくり|2023.9.22

初日は久々ということもあって、窓をあけて風通し、軽く掃除からスタート。酷暑がなくなって家の中にこもった暑さも軽減した。ほっとひと息。

いつも通りラジオ体操からスタート。大工作業にウォーミングアップは欠かせない。

午前中は作業途中で帰った足場づくり。インターバルが開くと身体が動かない。高所の恐怖感に慣れるまで時間もかかる。結局午前中いっぱいかけてやっと完成。

途中からめちゃ空腹。なんちゃって職人になるとほんとお腹がすく。お昼の弁当が美味しいこと、まさに学生時代のようにバクバク食べる感じ。

高所で少し慣れてきたので上から見たワンショット。まるで密林ジャングル笑。この安全靴は足裏が柔らかくてフィット感満載。最高の作業靴だと思う。

サッシに変わった虫がはりついている。写メを撮ってググって調べる。画像を貼り付けると答えが出てくるのがすごい。ホシヒメホウジャクという蛾の種類で害はないみたい。

こうした普通目にすることのない生き物と遭遇できるのも森フィールドの広がりだ。

午後からタイベックを貼る。足場がないと届かない隅っこの一部だけがずっとそのままになっていた。角のスキマ埋めとか細かい作業もしつつ、その日はエンド。

胴縁が足らなくなったので、近所の製材屋さんへ向かう。ここは兄弟でやっている。いつもやりとりする弟さんは不在でお兄さんと会話。

「仕事が多くて疲れてしまった。昔は小諸にも十数軒の製材屋があったけど今はうちだけ。御代田にも軽井沢にもない。あと東御に2軒かな。若い人に荷物は運んでもらったこともあるけど破損したりで難しい。いやあ疲れた・・・」

72歳だそうだ。ホームセンターで欲しい材が見つからず困ったとき、こんなのできる?に応えてくれる、ちょっと足らないから小出しで欲しいに対応してくれる貴重な存在。「町の製材屋さん」これからも何とか続けていってほしいと願う。

弟さんが佐久穂への配達から戻ってきた。今日は2往復100キロ以上走ったとのこと。「ちょっとこっちおいでよ」と自慢の畑でとれたてのナスと紅はるかを分けてくれた。心が温まる。

早速夜はいただいたナスを焼いて食す。甘さがあってジューシー。とれたてに勝るものなし。巨大サツマイモは後日のたのしみに。

二拠点で森との行き来を始めてから、地元の温かい人柄にふれることがたくさんある。都会で忘れ去れた大切な空気感。まず自分がそうありたいと改めて思う。

Day3|2023.9.23学びとなんちゃって大工

朝イチ、注文した胴縁を取りに行く。いつも通り、軽トラに載せて手早くロープをかけてくれる。何度見てもなかなか同じようにはできない。年季が違う。

いったんフィールドに胴縁をおろす。その足で初めて小諸図書館へ。ちょっと時間をつくって勉強しないといけないことがある。ここは以前から気になっていた。

スペースが広く開放感がある。蔵書も豊富。窓際に席からは山々が見える清々しさ。これはいい!一度にファンになった。これからしばらく通うことになりそうだ。

図書館のすぐ隣りにあるツルヤでお昼ごはんと夜の買い出し。まさにコンパクトシティ。お昼を済ませフィールドへ。胴縁張りに勤しむ。

未完成の玄関まわりを外壁が張れるように下準備、仮のドアの張替えをしていたらあたりは暗くなった。9月後半になると日暮れもだんだん早くなる。やっと秋の訪れかな。

Day4|オンラインで仕事|2023.9.24

朝起きてPCへ向かっていると足元が寒く感じるようになった。さすが信州小諸はそれなりだ。

今日は一日コミュニティ型スクールのフォローの仕事。オンラインで海外を含む全国メンバーとつながる。

午前中に約4時間、午後から3時間の計7時間の長丁場。月に1回恒例になっている。

コロナ禍以前はリアルでフォローしていたが、コロナを機に全面オンラインに移行した。

おかげでこうして森にいながらにして、通常通りの仕事ができる。

ZOOMは二拠点生活には欠かせないインフラになった。裏返すと仕事のスタイルが激変したと言える。

オンラインだからといってコミュニケーションが希薄になることはない。逆に一人ひとりと向き合うことになるので良い状態が保てている。

PCに7時間向かっているとさすがに疲労困憊。夕飯とお酒でバタンキューになる。

Day5|やりたいイメージと自分を客観視|2023.9.25

いつも通り朝4時すぎに起床。早朝どころではないかもしれない。夜寝るのが早いので超朝型人間になった。

目が覚めて寝床の中であれこれ考えていると閃くことが多い。それいい!と思ったら居ても立っても居られないなりデスクへ。

朝時間は静まりかえっていて集中力が増す。記事執筆や事業の方向づけなど3時間ほどPCに向かう。

朝食を済ませ、フィールドへ向かう。森プラス事業スタートへ向け、体験で来てもらうプランを練る。テント宿泊ができる場所を決めるための下見。

思い立ったらすぐ行けイメージ合わせできる。これって醍醐味。「このあたりにしようかな・・・」妄想は膨らむばかり。

家の方も外壁仕上げに入らないと。森に入ると、木々の変化を日々感じられる。

アパートに戻り、午前中は月1定例の顧問税理士とのミーティング。毎月、自分を客観視する大切な時間だ。こちらもここ数年ずっとオンライン。2時間みっちり話す。

午後から別荘地のコミュニティの役員会に出席。別荘地の住民ではないが隣接地の方とのご縁をきっかけにこの場に参加させていただいている。別荘地の現状を把握する貴重な場。

今日は作業する時間がとれないのでその足で図書館へ。快適な環境で2時間ほど過ごす。

図書館を出るときれいな夕焼け空が広がる。この空の感じが信州ならでは。開放感があって心が洗われる気持ちにさせてくれる。

アパートに戻り、図書館で見つけた本の内容をネタにヨメさんとああだこうだ会話しながら夕飯とお酒。バタンキューで本日も終了。

Day6|図書館通い+家づくりちょいちょい|2023.9.26

毎週火曜日朝6時からはラジオ放送。やり始めてどのくらいになるんだろう?たぶん6、7年になると思う。自分の1週間を振り返って言語化する。大切なバロメーターだ。

本編が終わった後は、コミュニティメンバーとアフタートーク。といっても僕が一人しゃべくりしているのをみんなが聴いてくれているという有難い場。ぶっちゃけの時間で心が和む。

午前中は小諸図書館へ。9時すぎに行くとさすがに空いている。じっくり調べものや考え事をするにはベストの環境。

お昼はマクドで月見バーガー。この季節の好物だ。たまにこうして外食もしたくなる。

午後は現場で家づくり。玄関まわりでタイベックがまだの箇所、残る胴縁張りを完了した。やっとスッキリした・・・といってもどこが変わったかわからないだろう。

ドアまわりに外壁を張っていけるように仮のドアを付け替える。内開きにせざるを得ないので横幅をカットしたり、蝶番を付け直したりしているとあっという間に暗くなる。

家づくりにはこうした表から見えない細かな作業がたくさんある。見た目はなかなか進んでいるように見えないけど、やっている本人は結構こなしている。

今日は買い出しもなく、そのままアパートへ。お腹だけはめちゃ減る健康的な日々。いつも通り、夜ごはん+お酒でバタンキュー。

Day7|ハマる図書館、家づくり作業はじっくり|2023.9.27

早朝PC仕事を終え、午前中は小諸図書館へ。すっかり定着しつつある。近所にこんなに良い場所があるなんて驚きだ。

天井を見上げると木が張り巡らされている。柱も書棚も机も木。唐松だろうか。すごいのひと言。「これはかなりの工数をかけているなあ・・・」とすぐになんちゃって大工視点になる。木に囲まれているから心が落ち着く。合点がいく。

午後は現場で家づくり。さあ!外壁進めるぞと勇んで出かけた。ところが、サッシの間にうまく外壁1枚を入れるためにどうするか?ああだこうだ言いながら両側やドアまわりの寸法取りをしていたらあっという間に数時間。

1枚カットして合わせてみたら、裾のところを5センチ伸ばすのを忘れてやり直し・・・とかとかやって、最終はドア横の1枚のみを張って終わる。

今日はここまでやるぞ!と力んだときはうまくいかない。焦りが出ると作業が雑になる。雑になると失敗につながる。何度も経験しているのに何度も同じことをやる。セルフビルドは人生みたい。

1週間のまとめ

今回は半ば思いつきで1週間の活動記録をまとめてみた。やってみた感想は上々、結構イケるかなと。

日々やっていることを文字にすると頭の整理になるし、書きながら新しい発想が出てくる。ちょっと味をしめたので少し続けてみることにする。

やっぱり二拠点生活は、頭を柔軟にし、視野を広げてくれるライフスタイルと言える。

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